@四方を蒼き海原に囲まれ、国土の三分の一を水郷という水の秋国は、
水龍神を中心として祀る多神教を奉ずる帝を中心する中央集権国家である。
従来、一地方豪族に過ぎなかった秋国皇家は、水龍との契約により、
各地を治める豪族達を統一し「水の秋国」を立国した。
水龍との契約は「水の姫巫女」を水龍に献上する見返りに、
水龍の力を帝に宿す、というものであった。
一度「水の姫巫女」となった者はその力を全て帝に還元されるまでは生きられるが、
その超常的な力の発揮は代々の「姫巫女」を常に短命とさせた。
秋国皇家は帝の権力保持という側面を秘密とし、
「姫巫女」の存在をあえて「国にとって必要不可欠」なものとした。
そして、また新たな「水の姫巫女」が時の帝、光るによって選ばれた。
物語はそこから始まる。
A は十五歳を迎える朝、二つ年上のほむらに告白する。
自分の妻になって欲しい、と。
ほむらも の妻になることを了承する。
そこで微笑ましい家庭が生まれるはずだった。
しかし。
時の帝、光るに見初められたほむらは、
強引に都に連れて行かれてしまう。
あまりに無力な は盗賊阿形と組んでその力を蓄える。
都に連れて行かれてもほむらは「水の姫巫女」となることを拒んだ。
「水の姫巫女」となるための条件。
それは帝を心から「想う」ことだった。
そんなとき、以前から秋国に干渉してきた西方国の侵攻が始まる。
戦乱の中、ほむらを取り戻そうとする 。
帝を想えぬまま、「姫巫女」となり「力」を使ったほむらは、
「黒き血の姫巫女」に変貌してしまう。
「黒き血の姫巫女」は月の一巡りのうちにその寿命が尽きてしまう。
そんな中でほむらは自分の代わりの「姫巫女」として、
妹のつぐなみが指名されることを知り、阻止する決意をする。
B黒き血の姫巫女となったほむらの寿命は残りわずかとなった。
すでに次期の「姫巫女」はほむらの妹のつぐなみとなり、
光る帝の権勢はいよいよ強固なものになる。
ほむらを追い続ける はついに秋国皇家の秘密にまでたどり着き、
光る帝の打倒を決意する。
ほむらはほむらで自分の二の舞をつぐなみに踏ませまいという心から、
残りわずかの寿命をかけて光るに迫る。
大スケール歴史ロマン、ついに完結!!
国の前に人は無力なのか?人が国を造るのか?
ナショナリズムを改めて問う問題作、ついに上演!!
心して待てっ!!
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